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打戻の古民家移築・保存へ 市民有志が現地調査スタート

文化

掲載号:2018年3月2日号

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▲第1回目調査を行ったメンバーら
▲第1回目調査を行ったメンバーら

 市内打戻にある築90余年の古民家を移築・保存する計画が、市民有志によって進められている。2月27日には関係者が現地調査を行い、その歴史的価値や移築の可能性を検証。プロジェクト発足に向け、第一歩を踏み出した。

 移築・保存が計画されているのは、現在「古民家食堂 ごんばち」として利用されている古建築。関東大震災後の大正14、15年頃、小屋裏に養蚕室を備えた養蚕農家として建築された。戦時中に養蚕業を廃業した後は、所有者の母家として利用。その後は長らく空き家となっていたという。

 2005年には貸し出され、ほうとうを味わえる古民家食堂として親しまれてきたが、今年6月末での店じまい、建物の取り壊しなどが決まっていた。

 昨年10月、取り壊しを知った慶応大学SFC上席所員の原悠樹さん(32)は、「御所見地区の特徴でもあり、歴史的価値がある建物をみすみす壊してしまってはもったいない。どうにか移築して活用できないだろうか」と移築を模索。これまで同地区の魅力発信に取り組んできたノウハウや人脈を駆使し、所有者をはじめ、知人の建築士や地元住民に声を掛けた。所有者も移築を承認しており、今回の現地調査に至った。

建物の状態は良好

 当日は、原さんと一級建築士の内田美知留さん(建築士会 スクランブル調査隊)をはじめ、一部メンバー7人が第1回目の現況調査を行った。内田さんは、「同地区に存在した典型的な養蚕農家の建物だと推定されるが、地区にほぼ現存していないという意味では、大変貴重な建物だと思われる。状態も良い方なので、今後もさらに調査を続けたい」と話す。

 現時点では移築場所は未定で、近隣で候補地を探している状況だという。原さんは、「解体・移築には、作業面や費用面でも大きな支援や協力が必要となる。今後、移築に関わって下さる多くの方のご支援をお願いしたい」と話している。

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