藤沢版 掲載号:2018年6月8日号
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藤沢市民会館 再整備 年度内にも方針 建て替えも視野 市が中間報告

社会

1968年に設置された市民会館
1968年に設置された市民会館

 設置から半世紀が経過し、老朽化が進んでいる藤沢市民会館(鵠沼東)の再整備について、市は大規模改修か建て替えかの方針を今年度内にも固めると明らかにした。1日、市議会の藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会で市側が中間報告した。事業費は50〜100億程度と見込んでおり、今後庁内で議論を詰めていく。

 同館は1968年に開館。約1300人が収容できる大ホールや小ホールから成り、「藤沢市民オペラ」を始め、年間を通じて文化芸術関連のイベントが開かれている。

 市が昨年10月から今年3月にかけて実施した建物調査では耐震性に問題はなかったものの、外壁や内壁、設備配管内の腐食など、複数の箇所で劣化を確認。利用者から有料施設にふさわしいあり方を求める要望も寄せられているといい、市は16年度に策定した「第2次市公共施設再整備プラン」に基づき、検討を重ねてきた。

 中間報告では、大規模修繕を実施した場合の費用を約30億円と試算。バリアフリー化やエレベーターの改修費用を含めると約50億円にのぼるとしている。一方、建て替えの場合は、現在の機能を維持した想定で100億円を超えるとの見通しを示した。

 市は改修か建て替えかの判断を慎重に進める方針だが、改修を実施したとしても、今後20年ほどで施設の目標保全年数(70年)に達する。長期的に考えれば建て替えは避けられず、他施設との機能集約や複合化を検討しながら建て替えに一本化する可能性が高い。

 ただ、16年11月に市が公表した中期財政フレームでは約545億円の財源が不足する見通しが示されるなど、財政的余力は限られる。市は「今年度内のなるべく早い時期に方針を示したい」としつつ、「コスト面などをシミュレーションしながら比較検討していく」と述べた。

 また、着工時期については今後、2020年東京五輪や市制80周年式典も控えているため「5、6年では出来ないのが実情」(宮治正志副市長)としている。

南市民図書館 老朽化で暫定移設へ

 この日の中間報告では、同館と同じ敷地内にある南市民図書館(1963年築)=写真=の整備方針も示された。老朽化や改修によるバリアフリー化が困難であることなどから、同図書館については建て替えによる整備を進める。

 着工時期などは未定。閉館中の数年間は市民サービス維持のため、藤沢駅近くの民間施設への暫定移設を目指すという。

 市は移設する施設の条件として、▽現状の機能を維持するスペースが確保でき、蔵書資料の加重に耐えられる▽バリアフリーの条件が整えられる▽早期移設でき、再整備中も利用が可能―をあげている。現時点で移設の目途は立っていない。

 市によると同館には18万4千件の蔵書があり、1日あたり約1200人が利用している。

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