藤沢版 掲載号:2018年8月10日号
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ヒマラヤ事故から21年 計画、実行する楽しさと厳しさ

社会

1997年に神奈川ヒマラヤ登山隊としてスキルブルムに登頂した鎌田さん(左)と谷口さん
1997年に神奈川ヒマラヤ登山隊としてスキルブルムに登頂した鎌田さん(左)と谷口さん
 あす11日は山の日。環境省関東地方環境事務所の統計によると、富士山の登山者数は、昨年28万4862人と前年比116%で10年前と比べると約5万3千人増加している。県内の高校山岳部も部員が増加傾向にあり、山ブームが衰える気配はない。

 21年前、ヒマラヤで事故に遭い6人が亡くなった登山隊のメンバーだった、藤沢翔陵高校山岳部顧問の谷口浩平教諭と、藤嶺学園藤沢高校の鎌田実教諭に山の魅力と、厳しさについて聞いた。

 1997年、県内の高校教諭らで組織された神奈川ヒマラヤ登山隊は、ヒマラヤ山脈にあるパキスタン・カラコルム山脈でスキルブルム峰(7360m)に登頂した。下山の前の晩、氷河が谷底に落ちた際の爆風に遭い、就寝中のテントごと飛ばされた。6人が亡くなったニュースは日本でも報道された。

 谷口さんは身体を打ち付けたものの軽傷。散らばった荷物から家族の手紙を発見し、「絶対に帰る」と気を持ち直した。

 鎌田さんは右足のすねを骨折する重傷で、ヘリコプターで病院に搬送され、帰国後3カ月間の入院となった。

 この登山のため隊員は2年ほどかけ準備し、鎌田さんは前年に下見をした。毎週のように会い、19回も富士山に登り高地に慣れる訓練も重ねた。鎌田さんは「無謀な冒険ではない」と振り返る。谷口さんも「その後の国内の登山でも滑降など、(事故に匹敵する)恐ろしい体験もした」という。2人は、「高い山だから危険ではなく、低い山でも気象条件などによっては厳しい山になる」と話す。

 顧問を務める山岳部では、登山の際、あらゆる想定を生徒自身が自分で考えて登山計画を立てている。谷口さんは「どんなに綿密に計画を立てても、状況によっては1日で撤退することがある。それは山の厳しさであり楽しさであり、生徒の経験になる」という。さらに「山は日常とは違う。自分でなんとかしなければならないことが多い。だけどその困難を乗り越えた達成感は格別。自分が経験した10分の1でもいい。山の魅力を生徒に伝えたい」とも。

 鎌田さんは登山の後も重要で、反省がまた次のステップに繋がると言い、「夏合宿を終えると、最初は何もできなかった1年生が、たくましくなり積極的になる」と。そして2人とも、「3年生になれば立派な岳人(がくじん)」と表現する。

案内板頼りは危険

 一方で山ブームに乗った気軽な登山には、警鐘を鳴らす。鎌田さんは「登山ルートが丁寧に案内されている山もあれば、そうではない山もある。自分でルートを見てあらゆる想定をすることが大事で、案内板だよりの登山は危険」という。谷口さんは、「イヤホンをしながらの登山は残念。山では五感をフルに使って楽しんでほしい」と話していた。

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