コラム HOW TO コミュニケーション 連載5 「“マイルール”は肩肘はらず」
「良妻賢母とはこうあるべき」「〜歳だから、こういう行動をとらないと」など、とくに誰かから言われることもなく、自分の中で【マイルール】を決めている人は多いのではないでしょうか。でも、それがかえって思わぬストレスになってしまうことがあります。
「べき・すべき」は分析すると「本当はやりたくないことをやっている」「本当はやりたいことを、我慢してやらない」ことだったりします。ルールを決めるのはいいですが、頑張ろうするあまり潰れてしまっては本末転倒ですよね。
ただ、ルールはデメリットだけではなく、自分で意欲的に決めることにより【モチベーション】を上げることも出来ます。それが生き甲斐になったり、生活に活力を与えたりするものであればいいと思います。でも、あまりにも高い意識で目標を設定すると、「これも出来なかった」「自分はダメな人間だ」とマイナス思考に陥りがち。そんな時はこう切り替えてみてください。少し疲れたら、ルールを一度忘れ、「ま、いっか」と自分を許してあげること。自分で決めたルールです。休憩しても良いんです。
私が子供の頃、なぜ母が私の気持ちを理解してくれないのかと噛み付いたことがあります。その時母は優しく微笑みながらこう言いました。「お母さんもね、お母さんになるの初めてなんだ」。
この一言で分かった気がします。「全てをわかってくれる人だと思っていたけれど、お母さんにもわからないことはあるんだ」と。そして「自分の気持ちや憤りをちゃんと伝えよう」とも思いました。この母の一言がまさにマイルールに縛られていない言葉だったんですね。強がったり、背伸びをしたり、かっこつけたりしていない。そういう姿って、とても魅力的なんですよね。
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