藤沢市は歩行者の安全確保などを目的に小田急線片瀬江ノ島駅の駅前広場の車道を廃止する。現状は車両と歩行者の動線が混在しているが、国内外から多くの来場者が想定される2年後の東京五輪を見据え、開幕前の2020年6月までに広場を含む周辺の整備完了を目指すとしている。
市によると、片瀬江ノ島駅の乗降者数は1日平均約2万人(2015年度)。観光シーズンのピーク時には半日で1日平均の倍近くに増え、駅前広場の滞留人数も最大値で138人になる。
一方、市道と南北で接続する駅前広場の車道を通過する車両は890台。現状広場では車道沿いに車止めを設置しているが人の通り抜けが可能で、同駅から弁天橋に向かう歩行者と車両の動線が交差している。また観光シーズンは湘南ナンバー以外の車両が約6割を占めるなど、駅前が抜け道として使われている実態もあり、歩行者の安全確保が長年の課題になっていた。
車道の廃止に伴い、市は駅北側に進入する車両を迂回させる予定。線路沿いの市道は幅員が狭いことから、一方通行にする計画という。
市は今後、駅前広場の設計業務を行い、来年9月頃に着工。20年1〜3月にも事業の進捗に合わせて車道を廃止し、同年6月をめどに整備を完了させるスケジュールを描いている。
南側にロータリー
整備事業では、駅に隣接する南側に車両用のロータリーを新たに設置。20年6月までに現在駐輪場になっている用地を利用し、乗用車1台分の乗り入れを可能にする。将来的には周辺の用地を取得しながら敷地を広げ、一般乗用車やタクシー、障害者用車両が接車できる空間に整備する方針。
同駅では現在小田急電鉄(株)が東京五輪に合わせて駅舎の改修を進めており、20年5月頃に新駅舎がお目見えする予定。
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