11月4日に行われた少林寺拳法の全日本学生大会で日本一に輝いた 上原 茉莉奈さん 日本大学生物資源科学部(4年) 21歳
10年目でつかんだ日本一
○…大学生活を締め括る大会で、念願だった日本一に輝いた。しかも、防具を着用し実戦形式で攻防を行う立合評価法の部と、突き蹴りを組み合わせた技や型の演舞を披露する単独有段の部の2部門で金メダルの快挙を成し遂げた。中学生から始め10年目でつかんだ初めての栄光に「周りの支えがあってこそ」と表情を緩ませながら感謝の言葉を口にする。
○…中学1年生の部活見学、少林寺拳法部が裸足で外をランニングしていた姿に「かっこいい。ビビッときた」と見惚れて入部を決めた。運動は好きだったが、武道は未経験。「入部してあまりの厳しさに驚いた」と笑う。体はあざだらけになり、拳の皮がむけ血を流すことも。上下関係も厳しく、先輩に会えば持っている荷物を投げ捨て合掌するあいさつがルールだった。「泣きながら練習していました。でも、苦しくても辛くても、全部が楽しかった」と少林寺拳法に熱中した。負けず嫌いな性格で、入部したときから日本一が目標だった。
○…両親がセーリングの選手で、母はアジア五輪のメダリスト。名前はヨットなどが停泊する施設の名称のマリーナからとった。熱中しやすく負けず嫌いな性格は、アスリートだった母譲り。中高では全国で力を発揮できなかったが、大学まで日本一の夢を追い続けられたのは「絶対日本一を取りたい、負けたくないという誰よりも強い気持ち」が一番の理由という。
○…趣味は、アクセサリーを手作りすること。実は自身のブランドを持ち、毎年海外まで天然石を買い付けに行くほど。4月からは、社会人として新たな生活が始まる。少林寺拳法は2021年に日本で世界大会が開かれる。「日本代表として出場したい」。さらなる高みを目指し、世界の舞台に挑戦する。
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