国の文化審議会は18日、江島神社が所有する「木造弁才天坐像」(現・県指定重要文化財)を国の重要文化財(美術工芸品)に指定するよう答申した。今回で県内の国指定重要文化財は293件、市内では9件となる。
木造弁才天坐像は鎌倉時代(1230年代)、幕府や御家人の関与を得て運慶派の仏師によって造られたものと推定。弁才天の霊地として名高い江の島に伝来する弁才天像で、端正で引き締まった顔立ちや自然に乱れる袖が特徴。高さは58・9cm。頭上に蛇身の宇賀神をいただく宇賀弁才天の最古の遺品で、鎌倉時代女神像の優品としても注目されている。
これまで市内所在で国の指定文化財として登録されてきたのは遊行寺が所有する文化財が6件、養命寺が1件、個人像が1件の8件だった。
4月16日(火)から5月6日(月)まで、東京国立博物館本館で「平成31年新指定国宝・重要文化財展」で公開する。5月下旬以降には、江島神社奉安殿で一般公開(有料)、また、6月頃には国指定重要文化財登録を記念した講演会の実施も予定されている。
問い合わせは市生涯学習部 郷土歴史課【電話】0466・27・0101へ。
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