藤沢 社会
公開日:2019.05.24
「知る権利」阻害 官邸を批判
望月衣塑子記者が講演
ふじさわ・九条の会による14周年のつどいが先月29日、藤沢市民会館で開かれた。記念講演で東京新聞社会部の望月衣塑子記者が登壇。「民主主義とは何か〜安倍政権とメディア」と題し、民主主義の意義やメディアの役割などについて持論を展開した=写真。
望月記者は、官房長官記者会見での質問が首相官邸から「事実誤認」と断定され、その後記者クラブに質問権を制限させるような申し入れをされたことで波紋を呼んだ。
講演では、会見では特定の記者しか質問できない実態や、政府に都合の悪い質問は度々妨害されてきた経緯を言及。「記者会見は国民に事実を伝えるため、知る権利を行使する場」と主張した。
また安倍政権下で、米国製の兵器購入と武器輸出が進んでいることに触れ、憲法9条に自衛隊を明記することは「2項の戦力不保持と交戦権否認の無力化につながる」と危惧。「憲法は権力者が個人の自由や尊厳を奪うことに抵抗するためもの」とし、政権主導による憲法改正を批判した。
講演後は護憲を訴えるパレードも行われた。
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