日本オリンピック委員会のスポーツ指導者海外研修生として渡米する 塚田 圭裕(けいすけ)さん 羽鳥出身 28歳
若きバレー界の指導者
○…来月、女子バレーボールの指導者海外研究生としてアメリカへ渡る。現地では2年間、技術や指導方法などを学び、指導者としてのスキルアップを目指す。今回派遣されるのは7人。日の丸を背負い戦った経験者がそろう中、代表経験はないが努力とバレー愛で厳しい選考を勝ち抜いた。「海外で学びたい思いはあったけど、叶うとは思わなかった。実感はきっと現地に着いてから湧くのかな」と期待を膨らませる。
○…小5の時、市内のクラブチームに入団し、バレーを始めた。進学した羽鳥中には男子バレー部がなく、女子部員に混ざり練習していた。「『自称男子バレー部です』と冗談まじりにあいさつしていた」と笑う。中3の時、転任の教諭がバレー部を復活。言葉より行動で示す姿を見て、指導者に憧れるようになった。大学2年の時、チームや試合相手を分析するアナリストにも興味を持ち、その道を歩み始めた。「顧問の先生との出会いは人生において大きな存在になった」と振り返る。
○…アナリスト兼コーチとして、早稲田大や東レアローズなどチームに貢献してきた。指導する上で「言葉より行動」を大切にし、「言うより結果を示す方が説得力あるから」と選手目線をいつでも忘れない。早稲田大男子バレー部の指導をしていた頃、経験不足で不安もあったが、試行錯誤を続け、全日本大学選手権2連覇に貢献した。「当たり前のことをやり続けることで、その先に見える世界があるはず」と思いを語る。
○…スポーツの中でも今興味があるのがトライアスロン。今月7日には滋賀県で行われた大会に出場し、完走を果たした。「何でもやってみたいと思うとストイックに突き詰めたくなる。努力することで結果は出せると証明したい」