首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の一部として整備が進められている「横浜湘南道路」など2路線について、国土交通省関東地方整備局などは先月28日、当初予定していた時期よりも開通に遅れが生じると明らかにした。藤沢─横浜間をつなぐトンネル掘進工事などで課題が見つかったといい、今後有識者委員会の検討を経て今年度内に見通しを示すという。
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同日、横浜市内で開かれた神奈川県圏央道連絡調整会議で発表した。同じく圏央道未開通区間の高速横浜環状南線についても開通が遅れる見込み。ともに用地取得が完了した前提で、2020年度の開通を予定していた。
両道路は、圏央道の一部を構成する延長約16Kmの高速道路。横浜湘南道路は新湘南バイパスの藤沢インターチェンジ(IC)と高速横浜環状南線の(仮称)栄IC・JCT間約7・5Kmをつなぐ。藤沢ICでは国道1号線にも接続する。
トンネル区間は約5・4Km(上下線10・8Km)で現在約300mが施工済み。用地取得率は7月末現在で99%。
課題は▽地中の可燃性ガス濃度が高いことが判明▽過去の崩落事故で基準が見直されコンクリート擁壁が厚くなり、上下線のトンネル幅が狭くなった―の2点。いずれも本格着工したことで明らかになったという。
同局は「現時点で開通時期を見通すことは困難」と説明。有識者に技術確認をしたうえで、工程などを精査していくとしている。
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