藤沢市は老朽化した藤が岡保育園の建て替えに合わせ、藤が岡2丁目の市有地に保育園や医療、福祉など子育てに関する複数の施設が入居する複合施設を整備する。民間資本を活用する「PFI事業」による公共施設と民間収益施設との複合化は、完成すれば市内初。市は2021年春の供用開始を目指すとしている。
PFIは民間の資金やノウハウを活用し、公共施設の建設や管理・運営を行う手法。事業費が縮減できる一方、質の高いサービスの提供が期待できるため、近年導入する自治体が全国で増加傾向にある。
建設予定地は、同園や市職員住宅があった同地区約3100平方メートルの敷地。すでに既存施設の解体工事は済んでおり、市は今月中に実施設計を完了させ、10月に建設工事に着手。21年2月に竣工し、同年4月に供用開始するスケジュールを描いている。
建物は地下1階、地上3階建て、延べ床面積は4450平方メートル程度。公共施設では同園のほか、放課後児童クラブや小中学生が図書コーナーや遊具を利用できる「地域子どもの家」、未就学児と保護者が気軽に交流できる「つどいの広場」などが入居。保育園は移転に伴い、定員が現状の119人から154人に拡充する(一時預かり・病児保育含む)。
民間収益施設では、小児科、歯科の2つのクリニックに加え、薬局、放課後等デイサービス、フィットネススタジオなどが入居を予定。また高齢者が利用できる小規模多機能型居宅介護施設も新たに整備する。
市は同園の建て替えに伴い、周辺地区で不足する行政サービス機能を含めた複合施設の再整備を決定。昨年2月にPFI法に基づく特定事業契約を締結し、基本設計や地元住民を対象にした説明会の開催など準備を進めてきた。
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