神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2019年11月22日 エリアトップへ

認知症当事者や家族を音楽で支援する活動をしているシンガーソングライター さとう さちこさん(本名:佐藤幸子) 本鵠沼在住 47歳

公開:2019年11月22日

  • X
  • LINE
  • hatena

根底は「ミンナオナジ」

 ○…認知症の人とそうでない人との違いは何だろう。確かに記憶は薄れてしまうかもしれない。でも、人間としての根底は変わらないのでは―。そんな思いが、8月にリリースした新譜「ミンナオナジ」のタイトルからも垣間見える。認知症の母と暮らす経験から、当事者やその家族に元気を届ける活動を続けて3年近くになる。キーワードは「周波数」。音楽は人の心を”チューニング”するためのツールだ。

 ○…新譜は楽曲を聴いた認知症専門医の提案から。「当事者を元気にするためには、まず支える人が元気に」。その思いが共鳴した。売上の一部は支援団体に寄付。オリジナル曲のほか、6曲目は当事者も歌と演奏で参加している。《もう歩けないと思った。でも立ち上がろうと思った》。収録曲「君の光」は元々障害のある子どもを題材に楽曲制作したが、認知症の人を支える人たちのイメージにも重なる。

 ○…母が認知症になったと知らされたとき、不思議とショックはなかった。施設の移転を機に同居するようになってからも「私がそうしたいから」と苦労を意に介さない。現在の母を喩えて「先生」。「認知症の人はうわべを取り繕えない分、すぐに真意を見抜く。普段のコミュニケーションと通じることも多くて」。学ぶことは多いが、容赦のない”指導”に「修行みたい」と付け加え、からからと笑う。

 ○…3年前、友人と始めた「ツクリバツナギバ」。例えば自らが出演する「美空ひばりライブ」では観客から「ひばりちゃん」と喝さいが飛ぶ好評の企画だった。気持ちのピントが合うと、認知症の人もそうでない人も心が軽くなる。「そういう経験をたくさんしてもらいたい。積み重なれば、世界も明るくなるんじゃないかなって」

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

<PR>

藤沢版の人物風土記最新6

青木 敦さん

4月から藤沢市技能職団体連絡協議会の会長に就任した

青木 敦さん

亀井野在住 60歳

4月26日

松井 眞之さん

設立35周年を迎えた湘南シティ合唱団の指揮者を務める

松井 眞之さん

町田市在住 77歳

4月19日

橋本 浩司さん

災害ボランティアを行う「王子プロジェクト」の代表

橋本 浩司さん

亀井野在住 54歳

4月12日

武見 勉さん

4月1日付けで藤沢商工会議所青年部会長に就任した

武見 勉さん

辻堂元町在住 47歳

4月5日

斎藤 光昭さん

「湘南男声合唱団」の会長を務める

斎藤 光昭さん

花の木在住 79歳

3月29日

田村 嘉規さん

空き家の利活用促進を狙うアドバイザー協議会藤沢支部長

田村 嘉規さん

湘南台在住 52歳

3月22日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook