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藤沢 人物風土記

公開日:2026.02.13

藤沢市外国人市民会議でコーディネーターを務める
崔(チェ) 英善(ヨンソン)さん
相模原市在住

  • 崔(チェ) 英善(ヨンソン)さん (写真1)

「知ること」が分断溶かす

 ○…外国人市民の悩みを市に届ける役割を担う「藤沢市外国人市民会議」。日本語の習熟度も背景もさまざまなメンバー同士の会議の場を運営するために最も心を砕くのが、公平性とバランスの維持だ。「特定の意見に偏らず、メジャーにもマイナーにも寄らない。多文化共生という理想を、いかに現実に即した形にできるか」と現場での舵取りに奔走する。

 ○…韓国出身。日本文学への興味から留学制度を利用して来日した。当初はすぐに帰国する予定だったが、「多文化共生」という言葉に出合い、「なんて素晴らしい言葉があるのか」と感銘を受けた。県で外国籍市民会議に参加し、副会長も務め、藤沢の外国人市民会議の立ち上げに携わることに。「こうした場では提言を出して終わることも多く、実現性が低いのが課題」とフィードバックの大切さを語る。

 ○…普段は大学で韓国語を教える傍ら、藤沢市の会計年度職員として勤務する。忙しい日々を送る中での息抜きは、昭和の映像やドラマを観ること。「欲望のままに生きる当時の日本人の姿は、人間味が感じられて面白い。まるでその時代にいたような気持ちになれる」と笑う。韓国でも日本のドラマは人気で、現地のレビューを読み比べるのも楽しみの一つだ。新聞記事を読み解く際も、日韓の視点を交えながら楽しんでいる。

 ○…「共生社会を実現するには外国人が支援される側ではなく、社会貢献に参加して平等であるべき」。互いを知らないことが分断を生む。行政や会議のテコ入れで、相互理解がもっと進むはずと訴える。「今後は、もっと外国人コミュニティーに踏み込める活動をしていきたい」。地域の一員として、地に足の着いた共生の形を追い求めていく。

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