藤沢市内の公立小中学校が2018年度に認知したいじめは、前年度比115件増の811件で過去10年間で最多だったことが13日、市教委のアンケート調査で分かった。暴力行為や不登校も最多を更新。増加の背景について「担当教諭の配置できめ細やかな対応が可能になったことや、いじめの定義が正確に周知されたため」と説明している。
市教委はいじめ防止や早期発見・解決を目的に今年7月から10月にかけて市内の全市立小中学校の児童生徒を対象にアンケート調査を実施。期間中に約3万2000人が回答した。
いじめ認知の内訳は、小学校が668件(148件増)、中学校が143件(33件減)。811件中、116件が年度内に解消していない。
態様別(複数回答可)では「からかいや脅し文句など」が478件(38件増)、「軽い暴力」が135件(46件増)、「仲間外れや集団による無視」が93件(21件増)と続いた。傾向として小学4年生から中学1年生にかけてパソコンや携帯電話、スマートフォンによるトラブルが増加しており、低年齢化が進む。
一方、暴力行為は291件(2件増)。「対教師暴力」「児童・生徒間暴力」「対人暴力」「器物損壊」の4項目で、小学校は166件(12件減)、中学校は125件(14件増)。小学校で対教師暴力が41件で最多など、暴力行為に関しても低年齢化が顕著という。
年間30日以上欠席した不登校は618件(44件増)。小学校は186件(18件増)、中学校は432件(26件増)でいずれも最多を更新した。不登校のきっかけ(複数回答可)は「いじめを除く友人関係の問題」が最多で205件。次いで「学業の不振」が95件、「いじめ」は38件だった。
藤沢市はいじめなど個別のトラブルに対応する児童支援担当教諭を2018年度までに全小学校に配置。中学校では生徒指導担当教諭を中心に全職員で情報を共有化し、研修なども通じて未然防止や早期発見に努めるとしている。
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