消防法令に違反する建物の是正に向け、藤沢市消防局は2日、査察や指導を専門に行う「機動査察隊」を発足させた。消防組織の垣根を越えて部隊を編成し、これまで時間を要していた違反解消の早期化を図る。
発足時の隊員は29人。予防技術資格者や消防設備士、危険物取扱者など有資格者を中心に、消防局各課や南北消防署から選抜した。
避難経路の確保などが十分でない建物は火災の際、被害拡大の原因とされる。一方、是正は高度な専門知識や判断を要することから、解消に「長いものだと年単位」(同消防局)かかるなど、時間を要するケースが多かった。
法令違反を確認しても解消までの間危険な状態が継続してしまうことに加え、「行政処分を伴わない指導型では限界がある」(同)。警告、命令などの決定が迅速にできる専門部隊の創設を決めた。▽火災発生で人命危険の恐れがある▽違反が継続し、関係者に是正の意思がない▽市民からの通報がある▽複数の査察を要する場合などについて、部隊を招集する。
同消防局では「消防法令違反は人命危険に直結する。『違反是正は人命救助』を合言葉に市民の安心安全を守っていく」と話している。
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|