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藤沢 人物風土記

公開日:2020.01.24

藤沢で結成されたバンド「Layne」(レイン)のボーカル・ギター
萩本 あつしさん
羽鳥出身 27歳

「思うまま」伝わる曲に

 ○…市内のライブハウスで知り合ったメンバーらで結成し、2017年にデビュー。昨年11月、セカンドアルバム「ボーイズドントクライ」をリリースした。バンドの魅力を「曲が良いので」と屈託なく笑い、「詩を先に書く事を試みたアルバム。曲を巻き戻さなくても伝えたいことが伝わる作品」と自信を見せる。

 ○…小学5年の頃、サッカークラブの先輩が勧めてくれたギターに興味を持ち、1年後にはお年玉でギターを手に入れていた。中学で組んだバンドで立った初ステージは鮮明に覚えている。「人前で自分がやりたいことをさらけ出すってすごいこと。感じたことない感動だった」。ビートルズをはじめ60年代のロックやブルースに憧れ、様々なジャンルを聴き漁ったが、辿り着いたのは「メロディーが良くて日本語で伝わる音楽を」。高校に入りオリジナル曲も制作し、何をしても長続きしなかったが「音楽だけはいくらやっても楽しい」と音楽の道を決意。曲作りに打ち込む中、ネットの音楽共有サービスで公開した曲がレコード会社の耳に止まりデビューを果たした。

 ○…生まれ育った藤沢は「独特のタイム感があって落ち着く場所」。作詞作曲で煮詰まった時によく歩いた大庭大橋近くの畑道は、ミュージックビデオにも登場する。「いつか名店ビルのハゼの木広場でライブや、海浜公園でウッドストックみたいなイベントができたら面白い」と地元への思いは尽きない。

 ○…今月31日には下北沢でリリースツアーを締めくくる。《思うままでいい》アルバム表題曲のラストに歌われるフレーズは、自信が持てなかった自らの青春時代と重ね合わせるよう。そういう人たちに「前を向いて一緒に生きていこう」とメッセージを込める。

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