藤沢 社会
公開日:2020.07.03
自慢の枝豆 海外選手魅了
昨夏セーリングW杯で
用田の農家、秋葉さん生産
昨年8月、江の島沖を会場に行われたセーリングワールドカップ(W杯)。世界各国からトップセーラーが集う中、密かに海外選手の注目を浴びたものがある。今が旬で日本人にも馴染み深い食卓のお供、枝豆だ。
昨夏、用田にある農場。振る舞われた茹でたての枝豆を口に運ぶと、畑を訪れた海外チームの関係者が絶賛した。「こんなおいしい枝豆は食べたことがない。キロ単位で購入したい」
W杯の折、市内でキャンプを張っていたアメリカチームのマネージャーが市職員らと視察に訪れたときのことだ。「やさいの秋葉」の秋葉豊代表によると、試食した際に自国選手の毎昼食に即採用する惚れ込みで、「五輪大会の時も必ず購入する」と念押しを受けたほどという。
枝豆は海外では「EDAMAME」と呼ばれ、寿司や天ぷらと並ぶ人気の日本食材。栄養価の高さからスーパーフードとしても注目を集め、秋葉さんは「菜食主義の選手に特に好まれていたよう」と話す。一方米国で出回る枝豆の殆どは冷凍品。当日は収穫したばかりの枝豆を茹でて振舞ったため、「カルチャーショックを受けたようだった」と振り返る。
収穫は7月いっぱい
秋葉さんの生産品は、粒が大きく、味が濃いのが特徴。土壌管理からこだわった自慢の農作物だ。また枝豆は高温多湿を好むことから、しめった海風が吹きやすい藤沢の気候は好条件という。
今年の収穫は7月いっぱいまでを予定。秋葉さんは「目印は藤沢産のシール。直売所などで販売しているので、地元の旬の味を楽しんで」と話した。
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