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共生社会実現の道探るVOL.1 地域住民の一員として 湘南あっとほーむ・ひだまり

社会

掲載号:2020年8月7日号

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多目的スペースで各々楽しむ利用者
多目的スペースで各々楽しむ利用者

 相模原市緑区の県立障害者施設「津久井やまゆり園」での殺傷事件から4年。市内の施設や団体への取材を通して今一度「地域の共生社会」について見つめ直す。初回は下土棚にある「湘南あっとほーむ・ひだまり」。重度障害者に昼夜の生活援助を行う日中サービス支援型グループホームで、今年1月に市内で初めて新設された。障害の有無を問わず「ともに生きる」社会は、今――。    

   「ちょっと〇〇さんとスーパー行ってくる」、「いってらっしゃい」。スタッフ同士が呼び掛け合う。

 湘南台駅からほど近い住宅街の一角にある同施設。現在19人の利用者が生活し、1階の多目的スペースでは利用者が思い思いに絵を描いたり、おしゃべりをしたり。

 運営する社会福祉法人光友会は、利用者の行動を細かく管理し制限するなど、従来あった福祉施設の「隔離と管理」からの脱却を目標に掲げる。

 同所では、毎週水曜日の午後を「余暇支援の日」とし、ホットケーキ作りや映画鑑賞、ドライブなどを実施。利用者が関心を示しそうなものを提示することで利用者の「好きなこと」を後押しする取り組みだ。

 決まったレクリエーションとは異なり、利用者からは「美味しかった。ほかにも色々作って食べたい」と話すなど、普段とは異なる意欲が見られるという。同法人の松井正志さんは「経験がないと選択肢も発想も生まれない。『やりたい』という気持ちが生まれやすくなれば」と話す。

 常時介護が必要な重度障害者は、生活が家庭や施設内で完結しやすく、地域とのつながりが希薄になりがちだ。同所では利用者が「地域の一員として生活できるように」と、なるべく外出の機会を増やし、交流を促進。最近は週末の朝食を近所のパン屋で購入するほか、ヨガ講師などボランティアを呼ぶなどの機会を設けている。スタッフの高橋昌弘さんは「障害者に対して『怖い』と思ってしまうのは関りが無かったから。コミュニケーションが生まれれば身近に感じてくれるはず」と話す。

 開所から約半年、散歩などで近所に出かけると、住民が声をかけてくれたり、子どもが後をつけてきたり。日頃の地道な取り組みは実を結びつつある。高橋さんは「障害者だからって特別じゃない。地域住民として、皆が当たり前に生活できること。それがいわゆる共生なのでは」とほほ笑んだ。

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