スケッチブックを開くと、水彩・油彩絵の具やペン、墨、スポイトなど様々な画材をミックスして描かれた、鮮やかな世界が広がる。1枚めくると赤を基調とした迫力ある絵、またもう1枚めくると黄色、青、黒…と全20種類、縦540mm×横920mmの紙面上で、それぞれ個性溢れる作品たちが、1冊の中で連なる。スケッチブック特有の中央の螺旋から染み出る色味も”味わい”として次ページに生きる。
描いているのは画家・地場賢太郎さん(66)=片瀬山在住。「日記感覚で、その日の言葉にできない感情を絵で表現する」と、想像力豊かな作品で、見る人の心をつかみ、驚かせる。
幼い頃から絵画好き。美大進学を志しながらも、国公立大学の教育学部に進学。中学・高校の美術教師を務めた。40歳を過ぎた頃「やはり美大に通って絵を学びたい」とイギリスに2年間留学。2年に1回開かれる「リバプール・ビエンナーレ」で作品展を開くなど、地道に技術を磨いていった。留学中、有名作家が若手のために作品展をプロデュースする文化があることに感銘を受け、今では他アーティストの展示の企画・運営も手掛けるようになった。
日伊で同時作品展
25日からギャラリーT(片瀬海岸)で個展を開催。同時に26日からイタリア・ペルージャでも展覧会を開き、絵巻物のように紙をつなげて書き紡いでいく「ライフスクロール」という技法で、1991年から地道に描き続けた大作を展示する。「スケッチブックもライフスクロールも継続していくもの。生きてる証として描き続けたい」と願いを込めた。
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