藤沢 文化
公開日:2020.10.09
河本さん お〜いお茶大賞
息子との思い出俳句に
第31回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞の結果が1日発表され、河本朋広さん(49・村岡東)の「天花粉いのちひとつをくすぐれり」が、全国約195万句の最高位の文部科学大臣賞に選ばれた。
同賞は1989年に始まり、季語や定型にこだわらず日々の情景や想いなどをこめた自由な作品を募る。入賞作品は、同社の飲料製品「お〜いお茶」のラベルに掲載されることでも知られる。
受賞作は当時小学校低学年だった息子との日々の情景を描いた句。風呂上がりに天花粉(ベビーパウダー)を付けてほしいと寄ってきて、くすぐったがる無邪気な様、その時に感じた「この命を守らねば」という親としての使命感を込めた。
審査員からは「赤ん坊の肌ざわりが、いのちの体感としてこころよく伝わってくる。『いのちひとつ』に、かけがえのないものの大切さの思いが込められているようでもある」と評価された。
今年度の入賞者数は2000人。藤沢市からは上位賞に高井優月さん(11)の「ランドセル中身はきっと喜びだ」が小学生の部・佳作特別賞に選ばれた。
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