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広がれ「母乳バンク」の輪 藤沢に県内唯一の登録施設

社会

掲載号:2020年11月13日号

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搾乳器を持つ江田院長(左)
搾乳器を持つ江田院長(左)

 低体重で生まれた赤ちゃんなどに母乳が与えられない母親に代わって、寄付された母乳を提供する「母乳バンク」。国内ではまだ認知度が低く、協力機関は十分とはいえない現状がある。藤沢の小児科、かるがも藤沢クリニックは県内唯一の登録施設として母乳バンクに協力している。

 母乳は免疫成分を多く含み、粉ミルクに比べて消化が良く腸への負担が少ない。ただ早産の場合に出なかったり、服薬の影響で与えられないなどの事情がある。

 母乳バンクは、自分の子どもに与える以上に母乳が出る母親をドナーとして登録し、医療機関を通じてドナーミルクを提供する仕組み。欧米では一般的で、厚労省も今年度から全国展開を視野に支援を開始している。

 国内では、2013年に昭和大学に設立された母乳バンクを前身に、日本母乳バンク協会が母乳の検査、保管、管理などを実施。今年9月にベビー用品メーカー「ピジョン」の支援を受け、日本橋に第二の母乳バンクが開設された。

 しかし、必要とする現場、ドナー希望者の多さに対し、登録施設や管理・運営の場が追い付いていない。ドナー登録を行える施設は全国にわずか11カ所だ(20年11月6日時点)。

医療従事者の認知度も低く

 かるがも藤沢クリニックでは、現在約20人が登録。2年ほど前から協会から紹介された登録希望者の健診と、搾乳などの支援を行ってきた。

 同院の江田明日香院長は、ドナー登録支援の施設が少ない理由として「医療従事者の間でも認知度が低い」と指摘。加えて「協力は完全に無償。手間暇も含め、二の足を踏む施設もあるのでは」と推察する。さらにスムーズなドナー登録には母乳の正しい知識を持った助産師と医師の協力が不可欠だが、そもそも助産師のいる小児科が少ないことも要因になっているという。

 「様々なリスクを承知の上で、それでも協力する価値がある」と江田院長は強調する。自身も長男を出産した際思うように母乳が出ず苦悩した経験がある。

 「地域全体が母乳に対してより理解を深めてほしい。母乳は必要なもので、お母さんはがんばっている。大切なのは支援する人が増えること」

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