藤沢市の新型コロナウイルス感染者数が11月に入り急増している。17日時点で感染者数は87人で、前月の49人を大きく上回った。単月当たりでは8月が最も多く109人だったが、増加ペースはそれを上回る勢い。全国的にも「第3波」との見方が強まる中、市も警戒感を強めている。
1日あたりの平均感染者数でみると、10月は1・6人で推移していたが、11月は17日までで5・1人と約3倍。市新型コロナウイルス感染症対策本部は感染拡大の背景として「全国的な傾向と同様、食事など会合の機会が増えたことが一因では」と分析する。
世代別では、30代までが28・7%、40代から50代が34・4%、60代以上が36・7%で、全世代に蔓延しているが、重症化しやすい高齢者の感染者も増えている。感染者数が109人だった8月は、30代までが48・6%と最も多く、60代以上は19・2%だった。同対策本部は「コロナ禍が長期化し、気のゆるみもあると思うが、今一度マスクや手指消毒などを徹底してほしい」と呼び掛けている。
15日現在、市内の感染者のうち、重症は1人、中等症が4人、軽症が44人。この内25人が入院しているという。
県が医療アラート
感染拡大を受け神奈川県は14日、医療機関に病床の拡大を要請する医療アラートを初めて発動した。入院が必要な中等症患者が急増している状況を受け、2週間後に450床増やし1100床を確保する方針だ。
県によると、現在は感染状況を表す4段階の基準ではステージ2(漸増)だが、このままのペースだと12月初旬にはステージ3(急増)になる可能性があるという。
17日、市主催の講演会で、藤沢市民病院副院長で県医療危機対策統括官の阿南英明医師が新型コロナの現状について「第2波が収束しないまま3波が上乗せしている」と指摘。「いかにピークを下げるか。感染症対策を徹底しつつ、社会活動のあり方を見直す必要がある」と話した。
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