慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の小笠原和美教授監修の性被害防止絵本「おしえて!くもくん〜プライベートゾーンってなあに?」が注目されている。
物語は子どもたちを見守る「くもくん」が、子どもたちのパンツを下げるいたずらを止めに入ったことから展開。いたずらをした、受けた、目撃した3人の子どもたちに、水着で隠れる部分は「プライベートゾーン」と言い、簡単に他人に見せたり触らせたりしてはいけない場所だと教える。さらに「いやだ」と意思を示すこと、その場面を見たら助けたり、大人に助けを求めることが大切だと訴える。
小笠原さんは現在教鞭をとるために休職しているが、警察庁に長く勤め性犯罪防止などに尽力。絵本はその時代に感じた予防教育の不足を補いたいとの思いで制作。幼児でもわかる絵本として、友人のmasumiさん、グラフィックデザイナーのサトウミユキさんとともに完成させた。
「被害にあった子どもたちの中には悪いことをされていると理解できず、混乱し、抵抗できなくなることもある」と小笠原さん。だからこそプライベートゾーンが侵されることは回避や拒絶すべきことという「気づきにつなげたい」と話す。
また、絵本は自宅や教育現場で大人に「読み聞かせをしてほしい」とも。「そうすれば、相談してもいい相手として信頼されます」と効果を示す。保護者や教育現場向けのウェブコンテンツも充実。詳細はHPで。
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