藤沢警察署と藤沢北警察署の両署に、先月22日付で新署長が着任した。藤沢署は前公安第2課長の松尾博之氏(55)、藤沢北署は前関東管区警察局の松永安則氏(56)が就任した。
松尾氏は、同署管内の江の島が今夏開催予定の東京五輪でセーリング競技の会場となっていることから、「五輪開催の警備完遂」を命題に掲げる。自身はこれまで警備畑一筋。皇室や大臣の警備・警護にあたってきた経験を生かし、「まずは、土地柄と市民をよく知ること」。夏に向けて入念な準備を心掛ける。
そのために欠かせないのが、日頃からの治安維持。高齢者を狙った特殊詐欺、女性や子どもの社会的弱者を狙った犯罪、自転車をはじめとする交通事故の防止に努めるよう署員に呼び掛け、安全安心の街づくりに向けて尽力する。
松永氏が、訓示で署員に述べたのは「相手の立場に立って考え、困っている市民の助けになること」。署員一人ひとりのフットワークの軽さや街の変化を見逃さない観察力を重視し、街の隅々まで目を行き届かせるよう心を配っていく。
懸念するのが、コロナ禍で景気が落ち込むことによる犯罪。特に「全国的に課題となっている特殊詐欺の被害件数を1件でも減らしたい」と強調する。最近は公的機関を名乗り「還付金がある」などと巧みに誘導し、口座に振り込ませるケースも多い。署一丸で撲滅に取り組んでいく。
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