藤沢駅南口の小田急線改札前に先月31日、藤沢市の公式マスコット「ふじキュン」のポストがお目見えした。道ゆく人が「かわいい!」と写真を撮る様子を恨みがましく見つめるのが隣の赤色ポスト。「ここ、なんでポスト2台もあるんだろう」。一度疑問に感じてしまうとその理由が気になってしょうがない。街並みに潜む「アレって何?」の謎に本紙記者が迫る。
藤沢駅小田急線改札を出て、地上を名店ビル方面に歩いて行くと、電話ボックスの隣に2台の郵便ポストが並んでいる。記者が写真撮影に訪れた5日の夕方もひっきりなしに投函者が訪れていた。
「2台のポスト設置の正確な時期の記録は残っていないのですが、約10年ほど前から仲良く並んでいるようです」と話すのは藤沢南仲通郵便局長の木村康直さん。市内31局の地方公共団体交流担当を務め、今回のふじキュンポストの窓口を務めている。
設置されているのは両方とも「12号型」と呼ばれるタイプで、通常のポストでは最も大きい部類。郵便物が入る量は非公表だが、外側のサイズは縦114cm、幅81cm、奥行き56cmとなっている。
投函量の多さに対応
ポストが2台並んでいる理由は「投函量が多いから」。どちらのポストに投函しても回収時間など扱いは変わらない。
郵便局やポストなどの投函可能な地点は徒歩10分圏内を目安としており、市内では約250台のポストのうち、並んでいたり、一つの地点から隣の地点が見える場所は、ここのみ。県内では横浜市の関内駅前や川崎市の新百合ヶ丘駅前などにも同様の理由から並んで設置されている。
コンビニなど投函場所の増加や電子メールの普及などでポストの利用者は10年ほど前と比べて少なくなったが、「藤沢駅南エリアは駅の利用者も含め広く利用されており、まだ1台では収まらない投函があります。まだ活躍してもらわないと」と微笑む木村さん。
「ぜひこの機会にふじキュンにお手紙を”食べ”させてあげてほしいですね。このポストからふじキュンの切手を貼って市役所へファンレターを出したら、きっと特別な思い出になりますよ」とPRも忘れなかった。
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