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自主組織神奈川県手話通訳者協会会長として質の向上や待遇改善に尽力する 櫻井 いづみさん 用田在住 60歳

掲載号:2021年4月23日号

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未来につなぐ雑巾でいい

 ○…横浜、川崎を除く県域の手話通訳者200人余りのトップとして舵を取る。大きな目標は2つ「手話通訳者の質の向上」と「待遇の改善」だ。質の向上は講習が主。コロナ禍で中止も考えたが「こんな時だからこそ、重要な役割。みなで話してできることをやろうと決めた」。講習では「手話ができることと通訳できることは別」と指導。単なる変換ではなく、コミュニケーションとして「伝わる」ことにこだわる通訳者を育成する。「とても専門性が高い仕事」と胸を張る。

 ○…もう1つの「待遇の向上」はより大きな課題。現状を派遣が多く雇用が不安定で「手話通訳で生計を立てている人はほとんどいない」と話す。感染リスクの中、行政、医療、福祉の現場で奮闘するも、国の支援は対象外、万が一の保険も安心できるとはいえない。収入面では県から改善を取り付けたが「まだまだ」。「私たちは環境を整備する雑巾でいい。キレイにふき取って未来につなげたい」と決意を語る。

 ○…横浜生まれの用田育ち。手話に出会ったのは大学時代。障害者支援のテレビ番組を見たことで興味を持ち、関連テーマのサークルに入った。障害者も参加するサークルで自然と手話を身に着けた。「今の皆さんのように志があるわけではなかった」と苦笑い。だが「手先だけの手話はするな」との先輩の言葉はその先の人生を決めた。

 ○…手話の魅力は「伝わった時」。話し手の内容に関する事前勉強はもちろん、特に耳から自然に入る情報がない聴覚障害者の知識量には十二分の配慮で臨む。「『塩分を控える』は、塩だけでなく、塩分を含む食品まで伝えないと」。伝わった時の達成感は「疲れが吹き飛ぶ」と優しさ溢れる笑顔を見せた。

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