65歳以上で入院している高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が、藤沢市内の病院で始まった。市は19日、国から届いた高齢者用第1弾のワクチンを市内11病院に向けて小分け作業を行い、配布した。
ワクチンは米ファイザー製で1箱(計195本、975回分)。今回は市が優先接種の方針を示している入院中の高齢者で、ワクチン接種を希望した480人が対象となる。
ワクチンは18日に入荷し、保健所で翌19日に小分けした後、受け渡しを実施。小分け作業では、薬剤師が冷凍庫からワクチンが入った箱を取り出し、零下30度に保った保冷バッグに人数分を詰め替えた。
その後、注射針や希釈用の食塩水、必要な物品と共に各病院の担当者へ手渡された。受け取りに訪れた病院担当者は「高齢者接種に関する問い合わせも増えている。接種が始まることで安心につながるのでは」と話していた。
ワクチン接種は受け渡しから5日以内に各病院で進められる。3週間以内に2回接種が原則となるため、5月に2回目の接種が行われる予定。
市は、同日の週から、医療従事者向けワクチンの供給が県から拡充されることから、入院患者と医療従事者の並行接種により医療提供体制を確保したい考え。
一般高齢者に向けては、5月10日の週までに11箱(1万725回分)が届く予定となっており、市は4月23日以降ワクチン接種に必要なクーポン券を順次発送する方針。ただ、接種を巡って問い合わせが殺到するなど混乱も考えられることから、高齢者の中でも年齢を限定し注意深く対応するという。
39人が感染
藤沢市は4月14日から20日までの7日間で、新たに39人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。先週と比べ感染者は3人増えた。
年代別では10歳未満が1人、10代が5人、20代が4人、30代が3人、40代が6人、50代が10人、60代が5人、70代が4人、80代が1人。
症状別では無症状が9人、軽症が28人、中等症が2人で、重症者はいなかった。
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