生徒の自主性を重んじる湘南高校だが、その象徴で集大成とも言えるのが9月に行われる体育祭だ。一般的には運動競技の色合いが濃いが、湘南は一味違う。1年から3年までクラスを縦割りし、9色のチーム(カラー)で1年がかりで作り上げていく。
競技に加え、巨大な絵を描き上げる「バックボード」、100人規模でダンスパフォーマンスを披露する「仮装」は毎年の名物。教師らが採点し、競技の点数と合わせて優勝を決める。
仮装は振り付けから衣装、小道具、大道具など7つのパートからなり、それぞれが創意工夫を凝らしながら一つのオリジナルストーリーを作っていく。音楽とともに披露する群舞は圧巻で、コロナ禍以前は、卒業生や近隣住民などが観覧目当てに毎年数千人が押しかけたほどだ。
湘南では2年から3年に上がる際のクラス替えをせず、おのずと結束力が高まる。各チームに「総務長」と呼ばれるリーダーがおり、パート間の調整を図りながらチームを引っ張っていく。また当日の運営や設営も基本的には生徒が主導だ。
勉強に励みながら寸暇を惜しんで部活動に取り組み、行事にも手を抜かない。「最も困難な道に挑戦する」というスクールモットーがこうした生徒の姿勢にも体現されている。
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