藤沢翔陵高校ソフトテニス部の三浦蓮磨さん(3年)と石山秀虎さん(同)ペアがこのほど、創部史上初のインターハイ出場を決めた。
2人は地区予選をベスト8で通過し、先月15日と16日に川崎市で行われた全国高等学校総合体育大会の県予選で5位に入賞。インターハイへの出場権を獲得した。
1年生の夏頃からペアを組むようになり苦楽を共に乗り越えてきた2人。前衛は190cmの身長を生かし、高い打点から鋭い球を決める三浦さん。後衛は三浦さんが決め球を打ちやすいようにフォローし、相手のミスを誘う左利きの石山さん。「落ち着いて確実に1本決めよう」と声を掛け合い試合に臨んだ。
ノーシードで挑んだ県予選は「決して順当なものではなかった」と城坂真監督は振り返る。今大会での勝利のポイントは「我慢」。高まる気持ちを抑え相手のミスを待ったという。
1・2回戦を勝ち進み、迎えた3回戦目では格上の立花学園との勝負。あと1本で勝敗が決まるという場面で、三浦さんがラインギリギリを攻めるサーブを決め打ち、勝利に導いた。
勢い付いた2人はその後も勝ち進み、全国出場をかけて三浦学苑と対戦。過去、私学大会で惜敗した相手へのリベンジマッチともなる勝負にも焦らず落ち着いて取り組み、4対2で勝利をつかみ取った。2人とも「全国へ、最初は実感が湧かず、夢みたいだった」と振り返った。
「2人の勝つという気持ちがベンチまで伝わってきた」と城坂監督。これまで約35年、指導を続けてきた同部初の快挙に、喜びをかみしめる。「部員、コーチ陣ら皆で勝ち取った出場権。周囲に感謝して、初の全国の舞台で力を出し切ってほしい」と期待を込めた。
全国高等学校総合体育大会は7月28日から石川県能登町で行われる。
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