県政報告 湘南地域の県立特別支援学校の受入れ枠等が拡大! 公明党 神奈川県議会議員 渡辺ひとし
6月24日の神奈川県議会本会議において、一般質問として7項目質問しましたが、その内、地域の皆様に特に関係する質疑について報告させて頂きます。
【質問】
県教育委員会は、本年3月「かながわ特別支援教育推進指針」(仮称)の素案を公表しました。これは、本県における特別支援教育の今後の施策の方向を示すものです。
この素案には、県立特別支援学校の整備の方向について、「児童・生徒数の将来推計に伴う地域的課題に対応した学校づくり」が示されており、今後の特別支援学校を必要とする児童・生徒の増加が見込まれる地域の一つとして、湘南地域が示されました。
藤沢市には、県立藤沢養護学校と市立白浜養護学校が設置されており、地域において、特別支援教育の重要な中核的役割を担っています。
ただ、この2校は、いずれも知的障害教育部門のみを設置する特別支援学校であり、市内の肢体不自由教育を必要とする児童・生徒は、近隣の県立鎌倉養護学校や県立茅ケ崎養護学校に通学しています。
藤沢市を含めた湘南地域において、児童・生徒ができるだけ居住地に近い特別支援学校で学べるよう、県立特別支援学校の増改築なども含めた受け入れ枠の拡大など、今後策定される国の設置基準を踏まえて検討すべきです。
もう一つの視点として、学校は教育施設としてだけではなく、地域の避難所という機能も併せ持つべきです。近年の記録的な猛暑の中での災害を想定した場合、特別支援学校に通う子どもたちの安全・安心はもとより、避難所としての機能や安全性がより確保されるよう、体育館への空調設備の導入は重要です。
特別支援学校の体育館への空調設備の導入は、比較的学校規模も小さいことから、順次整備を進めていく計画があり、その中でも、肢体不自由教育部門が設置されている学校や、福祉避難所に指定されている学校から優先的に整備していく方針です。そのうち、県立藤沢養護学校は、藤沢市の福祉避難所に指定されており、同校の体育館に空調設備を早急に導入していくことが必要です。
【答弁】教育長
湘南地域の整備の方向として、既存特別支援学校等を活用して、知的障害教育部門の学校に、肢体不自由教育部門を併設することなどを検討し、近隣地域も含めた、県立特別支援学校の受入れ枠を拡大する。
また、国から特別支援学校設置基準案が示され、湘南地域の多くの県立特別支援学校においても、校舎や運動場面積が、この基準案を満たしていない状況であり、その対応も必要である。
そのため、既存の特別支援学校について、その増改築や、それに伴う通学区域の変更などを検討しながら、受入れ枠の拡大を図る。
併せて、県立藤沢養護学校の体育館への空調設備の導入については、今年度に設計を行い、来年度には整備したい。
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答弁の通り、県は特別支援学校の受け入れ枠拡大など、充実に向けて動くこととなります。今後とも、豊かな地域づくりに邁進します。
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