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「ゑのし満」なんて読む? 「絵嶋」「荏島」「柄島」表記も

社会

掲載号:2021年8月13日号

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 「江の島」「江ノ島」を探し夏の島内を巡っていると、不思議な表記を見つけた=写真。江島神社内、福石の傍に立つ石の道標に刻まれた「ゑのし満」の字。どうやら「えのしま」と読むらしいが、なぜ「満」?ほかにも異なる表記があるのでは?そもそも、なぜ「えのしま」と呼ぶのか――。深まる謎を追った。

 「この表記には作った人の願いが込められている」と話すのは江の島の歴史に詳しい、江島神社の堀嵜壮さん。道標を建てたのは、管鍼術の創始者として知られる杉山検校。検校が岩屋で修業し大成したことにあやかり、江戸期に盲人らの江の島詣が盛んになった。その道しるべとして1689年に48基を建造し、現在は島内のほか、すばな通りなど14基が残る。堀嵜さんは「草書体で『ゑ』は『恵』が元になる。参拝者の成就へ願いを込めて『満』の漢字を当てたのでは」と分析する。

 言葉に込めた意味に合わせ、別の漢字を当てる文化は、江戸期から存在。特に盛んだったのが浮世絵だ。

 調べると「絵島」「画島」「荏島」「榎島」「柄島」といった表記が見つかった。江の島詣を描いた浮世絵は、当時の観光チラシに相当。浮世絵における異なる表現は「絵のように美しい島」、「緑の多い(荏・榎)島」「柄杓のように見事な形」などのイメージを強調するための当て字と考えられる。

 どの「え」が正式な由来なのかは、同神社に残る1047年に書かれた『江嶋縁起』に記載があった。島の説明に「江の南海湖水港口」と表現があり、堀嵜さんは「入り江の中にある島だから江島、というのが由来」と推測する。

 「文字に当時の人の思いがこもっている。島を訪れる際は、それぞれの心にある『えのしま』を思い浮かべて」とほほ笑んだ。

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