藤沢版 掲載号:2021年9月10日号 エリアトップへ

スポーツを通じ互いを知る 「誰一人取り残さない」 藤沢市ローリングバレーボール協会 前田貴美子さん

社会

掲載号:2021年9月10日号

  • LINE
  • hatena
コートに座りボールを転がして行うローリングバレー
コートに座りボールを転がして行うローリングバレー

 東京パラリンピックが5日に閉幕した。市ローリングバレーボール協会の前田貴美子さん(66)は「今大会を通じ『パラスポーツを知らなかった』という声を多く聞いた。障害者は弱者として扱われがち。これまでと異なる”強い”一面を見せられたのでは」と振り返る。そしてこう続けた。「障害者のスポーツの強さとは、運動能力に限らない、努力を続ける心の強さだと思う」

 コートに座る選手たちだが、休憩時間ではなく試合中。ローリングバレーは球を転がして行うバレーボールで、1977年に国内の養護学校で生まれ、市内では同協会を中心に秩父宮記念体育館などでプレーされている。

 ほかの障害者スポーツと異なるのが、参加に障害の種別を伴わないこと。パラリンピックでもクラスが分かれるが、ローリングバレーでは、全盲の人や車いす使用者、90代の高齢者、1桁歳の子ども、健常者が1チームに入り交じり試合を行う。

 活動のキャッチフレーズは「誰一人取り残さない」。仲間にも打ちやすく相手もケガさせない球を心がける「思いやりのパス」や「心と心のキャッチボール」といった独自の文化も持つ。

 勝利のカギは、個々の能力の高さではなく、仲間をよく知ることで生まれるチームの呼吸。「レシーブ、アタック、防御。試合を楽しむために、全員が全ての役割で100点がこなせなくていい。自分にできることでボールをつないでいくのが大切」と前田さん。

 例えば、寝たきりの選手は防御の要に。ボールを当てる場所は体のどこでも良いため、横になっている分有利になる。床に手が届かない人がラケットを使うなど、それぞれ創意工夫を凝らして試合を楽しむ。

 前田さんが活動に関わるようになったのは約20年前。「勝ち負けを至上としない、楽しむことを中心に据えたスポーツの在り方」を模索する中で、同協会初代会長の杉浦嘉昌さんと出会い、スポーツを通じ障害者や健常者の垣根を無くそうと尽力する姿に感銘を受けた。自身は健常者であったが、近年腰を痛め「改めて、誰でも参加できる素晴らしさを実感できました」と笑う。

 「障害者を知ってほしい。知識だけでなく、存在として興味を持ってほしい。スポーツによる国や文化を超えた交流が五輪。スポーツを通じ、障害を越えた交流もできるはず」と期待を込めた。

藤沢版のローカルニュース最新6

見守り10年に感謝状

湘南台商店連合会

見守り10年に感謝状 社会

11月26日号

海岸が2020ブルーに

海岸が2020ブルーに 社会

大会ボラがごみ拾い参加

11月26日号

文化財にアート出現

文化財にアート出現 文化

12月5日まで藤沢宿で

11月26日号

7年連続13回目の全国へ

湘南ドルフィンズマーチングバンド

7年連続13回目の全国へ 文化

11月26日号

人馬一体の妙技、勇壮に

人馬一体の妙技、勇壮に 文化

「コロナ収束祈願」流鏑馬と武者行列

11月26日号

高齢者向け賃貸住宅を公開

高齢者向け賃貸住宅を公開 社会

試食付き見学会 随時受付

11月26日号

1周年記念 特別大感謝セール

11月23日㈫~11月29日㈪まで全品10%オフ!

https://baniku.thebase.in/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月26日0:00更新

  • 11月19日0:00更新

  • 11月12日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2021年11月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook