学校法人湘南台学園理事長で県私立学校教育功労者表彰を受賞した 高野 正基さん 湘南台在住 68歳
人との出会いで成長
○…「私が受賞してもいいのかという気持ち。今までやってきたことが認められたことはうれしい。多くの人に教わり支えられ今がある」と喜びを語る。藤沢市では私立幼稚園協会の副会長や研究部長を務め、神奈川県の私立幼稚園連合会では広報室長として会報誌の編集長も務めている。そうした長年にわたる教育の振興や発展への貢献が評価された。
○…「1日100人に会う」ことがモットーだ。業界に関わらずいろいろな人との出会いが自身に思わぬ気づきを与えてくれるという。高校のヨット部の先輩から教わった格言を今でも大切にしている。元々人と接するのが好きな性格でフットワークも軽い。自分から出会いを求めているうちに地域でも人の輪が広がり、地元湘南台では次世代の子どもたちのために事業を行っている地域協力者会議や社会福祉協議会などの一員として活動している。
○…両親が幼稚園を運営していたことから、「手伝おう」と大学卒業後に専門学校へ通い幼稚園教育を学んだ。当時は男性で保育を学ぶ人はほぼ皆無。周りから奇異の目で見られることも。幼稚園で働き始めても同性がおらず、男性として言葉遣いや子どもとの接し方など戸惑いながらも自分らしさを見つけていったという。
○…30代半ばから幼稚園協会の仕事も始めるが、当時を振り返ると世話になった人の名前が次々と口をつく。「人との付き合い方、お辞儀の仕方、教わったことはきりがない。そうした出会いで成長させてもらった」。12年前、父が亡くなり理事長を継いだ。「多くの人との出会いで教わったことがある。これからは、教わったことを私から後輩たちに伝えられるといい」。言葉に力を込めた。
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