第13回IIBCエッセイコンテストで最優秀賞を受賞した 矢野 絵理奈さん 慶應義塾湘南藤沢高等部1年(15歳)
異文化体験を通じ成長
○…全国の高校生を対象にした英文のエッセーコンテストで最優秀賞に輝いた。タイトルは「Face the Discomfort」。中学2年生のときに米国ボストンへの留学で経験した自身を変えた異文化体験をつづった。「受賞を聞いたときは頭が真っ白になって、混乱してしまった。授賞式でトロフィーを持って実感がわいてきて、今は感謝の気持ちでいっぱい」と明るくほほ笑む。
○…留学した学校は、現地の生徒が半数、留学生が半数のクラス。ある日、大好きだった文学の授業で”居心地の悪さ”(discomfort)を感じた。その日、クラスのディスカッションのテーマは第二次世界大戦における米国と日本の関係について。「もしかしたら日本人の私は責められるのかもしれない」と勝手な思い込みで不安に。しかし学友が日本を非難することはなく、反対に同い年の彼らが自国について深い知識を持っていることに驚いた。
○…エッセーでは、学友たちの姿勢に感銘を受け、触れづらい話題に「向き合う」(Face)自分の葛藤を素直な言葉でつづった。読者にインパクトを与えようと、文章の出だしに隠喩を用いる工夫もした。「自分の考えや思いを表現するのに迷いもあったけれど、満足いくものができた」
○…父の転勤で小学校3年生から3年間を米国ロサンゼルスで過ごした。もちろん日常会話は英語。それでも現在通う慶應湘南藤沢の中等部に進学したいと、家庭教師をつけて英語を学んだ努力家。今でも英語力が衰えないようにネット配信されるニュースを聞いたり、海外の友達とテレビ電話をしたり、妹との日常会話は英語が多いという。将来はまだ決めていないが「グローバルに活躍できる人になりたい」と白い歯を見せた。
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