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藤沢 人物風土記

公開日:2021.12.24

「RISE Novaアマチュア全日本トーナメント」(-60kgクラス)で準優勝した
永松 進之介さん
藤沢在住 21歳

秘めたる闘志、一蹴に込め

 ○…今年から転向したキックボクシング。178cmの身長と、持ち味の手足の長さを生かしたしなやかなキックで、トップアマチュアが集う大会で準優勝の成績を収めた。一気にプロへの道を切り開いたが、「一日の試合数も多く、過酷なトーナメントだった。絶対に優勝したかった」と悔しさをにじませる。

 ○…鎌倉市出身。幼い頃、格闘技好きの父のすすめで空手や日本拳法などを体験。その中で「ひときわ厳しく自分に合っていた」と岡澤道場(鎌倉市)に所属し、テコンドーにのめりこんだ。運動神経の良さと、反復練習を愚直に続けてみるみる上達。藤ヶ岡中時代の2013年・15年には世界選手権大会で金メダルを獲得するほどになっていた。湘南工科大付属高校に進み、東京五輪の開催が決まると「自分も出たい」。五輪出場を目指すため、所属団体を変えてまで日夜トレーニングに励み、予選に挑むも二次選考会のベスト8で散った。大きな挫折を味わい、格闘技自体から身を引いた。

 ○…稽古漬けの日々から解放されたが「時間ができると何をすればいいのか」。コロナ禍も重なり、ゲームをしたり、自宅にこもることが増え、気づくと髪も長髪に。そこで出会ったのが、父の長年の友人が会長を務めるキックボクシングジム「FJ KICK ASS」(藤沢)だった。誘われてスパーリングを開始すると再び心に灯がともる。「勉強は苦手だが好きなイメージトレーニングなら無限に続けられる。誰にも負けない」

 ○…現在、日本大学経済学部2年。来春にはRISEでプロデビュー予定だが、活動は大学卒業までと決めている。目指すのは「チャンピオンベルトを取ること」。新たな目標を掲げ、闘志を燃やす。

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