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藤沢 社会

公開日:2022.04.08

市民団体が企画、活動本格化
保護犬、散歩で「縁結び」

  • リードにリボンをつけて散歩する保護犬(保護団体鎌倉PAK提供)

  • ポスターを手にする三浦さん

 飼い主がいなくなってしまった「保護犬」に新たな出会いを作ろうと、市内の市民団体が新手法を生み出した。方法は散歩する保護犬のリードに目印として「赤と緑のダブルリボン」をつけ、SNSで飼い主を探していると発信するだけ。発案者の三浦康孝さん(44)は「周知が進み、散歩しているだけで出会いが生まれれば」と期待を込める。

 「保護犬みっけ!《縁結び》プロジェクト」と題されたこの企画は、市内で動物保護活動団体の支援に取り組む「ピースジョイント」が仕掛ける。先月26日から活動をスタートさせ、県動物愛護センターの協力も取り付けたほか、動物保護団体への呼びかけを進めている。

 企画の発端は、「犬好き」の三浦さんが、自身が働くデイサービスで、アニマルセラピー効果も狙い、保護犬の一時預かりを行っていたこと。そこで新たな家族が見つかっていく中、「もっと簡単に出会いを作れないだろうか」と思案。また、保護犬を預かる団体やボランティアも、コロナ禍の影響で譲渡会が満足に開けていない状況を知った。「日課の散歩の時に、同じワンコ好きの人と出会うことも多い。飼い主を探していることを伝えることができれば」と思い付いたという。

 親交のあった湘南ベルマーレフットサルクラブのゼネラルマネジャー・佐藤伸也さん(45)や、異業種交流会で出会った仲間と組織した同団体の中で話し合い、リボンがあるだけで誰もが加われる、現在の手法に決めた。

 ただ、リボンをつけて歩いているだけでは、飼い主を探しているというメッセージにはならない。受け手となる市民周知が大きなカギとなる。

 今後は散歩中のSNS発信や、ポスター掲示など地道に進める予定。加えて、同フットサルクラブと保護犬支援の協定を結ぶ企画も進んでいる。いずれは海外のプロサッカーで見た、選手入場のエスコートで子どもの代わりを保護犬が務める企画も考えている。「まずはダブルリボンの意味を日本全国の人たちに知ってもらって、ワンコたちを幸せにしていきたい」と三浦さんは力を込めた。活動詳細はホームページで(https://peace-joint.com/)。

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