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公開日:2022.06.10
藤沢市
給食費、高騰分補填へ
保護者負担回避へ予算案
長期化するコロナ禍やウクライナ情勢を受けた食材の物価高騰の影響が、学校給食にも及んでいる。藤沢市は、保護者の負担増なく給食を提供するため、公費で9月から来年3月までの価格上昇分を補填し、学校給食費を据え置くことを先月30日までに決めた。現在は各学校が献立を工夫し、高騰するタマネギを他の野菜に代用するなど、栄養価を確保するのに苦心する状況が続いている。
藤沢市の学校給食費は完全給食の小学校で月4500円、選択制デリバリー型の中学校で一食330円(大盛400円)。現状を維持した場合、一食あたり小学校で12円、中学校で16円の食材料費増額が想定される。
2・3学期にあたる9月から来年3月の7カ月分の食数は小学校が1日2万4500食を115日分(増額分3381万円)、中学校は前年実績をもとに35万食(同560万円)を見込む。市は6日、関連事業費を計上した2022年度一般会計補正予算案を、市議会6月定例会に提出した。
食材変更で工夫
現在、学校給食の現場では、限られた予算内で必要な栄養価を確保するための工夫が続いている。市学校給食課によると、各学校の栄養士が献立の野菜を変更したり、食用油の値上がりを受けて、揚げ物をオーブンでの焼き物調理に変更、肉の使用部位を「ロース」から「豚こま」にするなどの対応を余儀なくされているという。
5月上旬、市内のある学校で提供された献立は、ソフト麺ミートソース、インゲンとジャコのアーモンド和え、ミショウカン(柑橘類)、牛乳だった。ミートソースは、前年同月比3倍の価格に高騰したタマネギを通常よりも量を減らし、その分ニンジンやキャベツを増やして栄養価を確保。柑橘類は1個を通常4分の1カットで提供しているが、6分の1カットに減量した。
同課は「給食はコロナ禍で黙食が続いている。栄養、量だけの問題ではなく、子どもたちが食事自体を楽しんで味わえる状況を確保したい」とし「現場の工夫だけでは厳しい点があり予算化に踏み切った。変わりない給食を維持していきたい」とコメントしている。
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