ダウン症児と健常児がソフトテニスを通じて交流する取り組みが、1年ほど前から鵠沼神明の第一中学校で続いている。毎月同校で活動する「藤沢ジュニアソフトテニスクラブ」が主催。コロナ禍で一時中断を余儀なくされたが、4月から本格的に活動を再開した。
12日、同校のテニスコートでダウン症児らがボール遊びに興じていた。手にはめたラケットで打ち返したり、逆さにした小さなコーンに入れてみたり。「うまいうまい」。上手にボールを返した子に大人が声を掛けると、児童の一人が笑顔をはじけさせた。
同クラブは2016年に発足。週末に市内外で活動しており、昨年からダウン症児を受け入れる「スペシャルニーズ」クラスを設けている。
発案したのはクラブ代表の鈴木雅史さん(46)=人物風土記で紹介。自身もダウン症児の娘を持つ父で、「障害のある子とそうでない子が一緒に活動できる場を作りたい」と月に1度、交流の機会を設けることにした。
ダウン症児は月会費無料で参加費は1回100円。健常児と一緒に準備運動し、本格的に練習が始まってからは、有志のメンバーがボール遊びをサポートする。
この日参加した女児の40代保護者は「ダウン症の子はほかの子と同じようには振舞えないので、習い事も難しい。ここはウエルカムな雰囲気なのでありがたい」と話す。
鈴木さんは「一緒に活動することが互いを認め合えるきっかけになる。今後多世代交流も視野に活動を続けていきたい」と展望を語った。
同クラブの詳細はホームページ(「藤沢ジュニアソフトテニスクラブ」で検索)へ。
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