西富の時宗総本山遊行寺で15日、「薄念仏会(すすきねんぶつえ)」が行われた。約40人が参加し、厳かな雰囲気の中、本堂に念仏の声が響いた。
薄念仏会は時宗に継承される「踊り念仏」の一つ。国宝「一遍聖絵」に一遍上人の祖父、河野通信公の墓で念仏をささげる場面に由来する。墓の上部にススキが描かれ、塚を中心に回り、踊り念仏を行っていたことから「薄念仏会」と呼ばれるようになったという。
法界の一切精霊を供養する重要な法要とされ、例年多くの参拝客が訪れる。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの一般公開となった。
この日は本堂の陣中央にススキが活けられ、他阿一浄上人を始めとする僧侶らが独特の節で「南無阿弥陀仏」と唱えながら、踊り念仏を披露。手に持った鉦(かね)を鳴らしながら、ゆっくりとススキの回りをまわった。
同寺では一遍上人をしのぶ「秋季開山忌」があす9月24日(土)まで行われている。
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