藤沢 人物風土記
公開日:2022.10.07
10月8日(土)から企画展「裏側からの越境」を藤沢市アートスペースで開く
播磨 みどりさん
鵠沼神明在住 46歳
裏側からの表現を追求
○…「藤沢に住み、結び付いたからこそ生み出された作品を見てほしい」。初の藤沢の企画展では、自宅近くの制作スタジオで手掛けたインスタレーション(映像作品)を発表。会期前の1カ月間は会場のFASでの滞在制作も試みた。「展示場所で日々大がかりな立体作品を制作できる理想的な環境だった」。展示には、1年間毎日出るゴミを組み合わせて1日1つの立体を制作し、日々の消費行動を可視化し問いかける作品も並ぶ。市内のゴミ処理施設を取材し、2017年に発表した作品を再構築した。
○…物心ついた時からぬいぐるみを作ったり、絵を描くことに夢中だった。「学校ではおとなしかったけれど、絵を描いているときは活発で。二面性はその時からある」。ピカソに衝撃を受け、近代美術に憧れると小学4年からはカルチャースクールへ。「大人に交じって、ヌードモデルのデッサンをしたことも。今考えると中々風変りな子どもだった」。女子美術大に進むと絵画から、版画特有の「複製」「量産」するコンセプトに惹かれ、現在まで続く創作の核となっている。「インクや光が版の裏側から越境していく様に注目し続けている」
○…2001年、アメリカ人の恋人と渡米し結婚。ニューヨークなどを拠点に活動し、17年に帰国した。夫の趣味のサーフィンができ、都内で現代美術に触れられる場所を探し藤沢に移住した。自宅からの散歩途中、偶然見つけた自然豊かな大工の作業場。アメリカでのスタジオと似た環境で「ここで制作できたら」と惹かれ続け、3年越しに縁あって現在制作拠点に。「地域に根差しつつあらゆるものから独立して美術に向き合う」。自身の思いを形にする拠点で創作を続ける。
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