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藤沢 社会

公開日:2022.10.14

卓球
夫婦で卓球 いつまでも

  • 息の合った試合をする平出ペア

  • 揃いのユニフォームで参戦

 シニアスポーツと文化の祭典「ねんりんピック(全国健康福祉祭)」が神奈川県内を会場に11月12日開幕する。過去最多の32種目を実施、観客を含め全国から約60万人の参加を見込む今大会。藤沢市からは60歳以上の65人が出場する。卓球(ラージボール)県代表に夫婦で選ばれた平出秀さん(72)、純子さん(70)は「大会を目一杯楽しみたい」と揃って笑顔を見せる。

 湘南大庭公民館の体育室、40人ほどの高齢者が卓球に汗を流す。用いるのは通常の卓球より少し球の大きい「ラージボール」。ラケットも回転のかかりにくい専用のものを使う。

 初心者でも取り組みやすい「ラリーの楽しさ」を感じられる競技で、夫婦での参加も多い。その中でも一際息の合ったペアが平出さん夫妻だ。

 卓球歴は純子さんが先輩で、国公立大大会では全国4位に入賞したことのある腕前。秀さんは元教員で、卓球部顧問になったことを機に、50代で競技を始め、その魅力にはまったという。

 純子さんは仕事や家庭が忙しく競技から遠ざかっていたが、反対に退職してから卓球にますますまい進し、遠征試合も楽しむ秀さんの様子に惹かれ、夫婦で卓球ライフを楽しむようになった。

 攻撃型カットマンの純子さん、秀さんは前衛速攻。それぞれタイプの異なる2人は試合の方針で揉めることもしばしば。それでも「勝ちたいという思いは一緒」と口を揃え「直してほしいところを遠慮なく言えるのも夫婦だから」と笑う。

 9月24日に北海道で行われた日本卓球(株)主催の大会に出場、男女混合ダブルス26チームの頂点に輝いた。これまでも夫婦で大会に出場し上位で活躍。2人が所属する藤沢ラージボール卓球クラブの千田和美会長は「多数いる夫婦ダブルスの中でも極めて強く絆がある」と期待を寄せる。

 「勝てばうれしい、負ければ悔しい。負けた時は次こそは、勝った時はこの次もと意気込み、次の試合がいつも楽しみ」と秀さん。純子さんは「仲間や対戦相手との交流、現地の観光も試合の楽しみの一つ。全国の出場者と試合を通じて交流を深めたい」と話した。

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