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藤沢 社会

公開日:2022.12.09

湘平の森公園愛護会
公園を皆で大事に
美化に児童クラブが参加

  • 久保会長(中央)の手ほどきでチューリップの球根を植える「なないろ辻堂」の児童ら

 公園の清掃や遊具の点検などをボランティアで担う公園愛護会。高齢化や担い手不足が共通の課題と言われる中、辻堂で一風変わった取り組みが始まった。放課後児童クラブが愛護会に加盟し活動をともにするもので、人手不足解消と公園美化を図る新たなモデルになるのではと、関係者らが期待を寄せている。

 「尖っている方を上にして、優しく土をかけてね」

 先月25日、辻堂太平台にある堂面第二公園。「湘平の森公園愛護会」の久保悦郎会長(68)の手ほどきで、公園に隣接する「なないろ辻堂」の児童25人が花壇にチューリップの球根約120球を植えた。参加した1年生の女子児童は「紫の花が咲くのかな。春になるのが楽しみ」と笑みをのぞかせる。

 同園は地域の声を受けて2008年4月に開園。10年ほど前に愛護会が発足し、有志のボランティアが清掃活動を担ってきたが、高齢化などで年々会員が減少。人手が足りない中、子どもが花壇に入ったりいたずらするのが悩みの種だった。

 そこで、会員と子どもたちが一緒に活動すれば啓発にもなるのではと、同クラブが愛護会に加入することに。運営するNPO法人三楽の片山正恵さんは「掃除や手入れをしてくれる人がいるから公園を気持ちよく使うことができる。子どもたちにはそうした人への感謝と、公園を大切にする心を学んでほしい」と期待する。

 この日の作業は30分ほどで終了。今後も子どもたちを交えた活動を継続していく予定という。

 久保さんは「まずは活動を楽しんでもらえて良かった。公園を皆で大事にして、楽しい思い出をたくさん作ってほしい」と目を細めた。

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