12月25日(日)に湘南台で第九演奏会を開く「市民シアター第九を唄う会」会長の 宮脇 豊子さん 高倉在住 80歳
皆で歌い続けたい
○…3年ぶりに湘南台駅地下で「歓喜の歌」が響くまであと少し。例年はイルミネーション点灯式の最後に第九を披露していたが、コロナ禍の3年間、100人超が寄り添う合唱は中止に。そこで今年、初めて別日に「演奏会」を主催。「まずはやってみなきゃ。やるなら観客に楽しんでほしい」。合唱以外にもソリストによる歌唱や、朗読とピアノで披露する「くるみ割り人形」などクリスマスにちなんだプログラムを企画した。メンバーを束ね、調整役としても準備に奔走する。
○…1990年12月、湘南台文化センター市民シアターのこけら落とし公演で第九を披露する際に発足した「市民シアター第九を唄う会」。以来3年ごとに市民シアターで演奏会を続けている。発足当初、公民館の社会教育指導員として手伝った縁で役員になり、今日に至るまで30年。11回の演奏会にアルトパートで出演し「舞台に立ち、皆で歌い、拍手をいただく。これが何よりうれしく楽しく誇らしい」
○…副会長を長年続け、19年春から会長に。その後コロナ禍と重なり、出演予定はことごとく中止。気を落とし、今春、来年2月の演奏会に向けて団員募集をかけた時は不安が大きかった。「こんな社会情勢の中、応募はあるだろうか」。それでも心配をよそに応募は百数十人。抽選するほどになった。小学3年生から85歳の団員から聞こえてきたのは「こんな時だからこそ皆で歌いたい」。前を向き練習を重ねている。
○…プログラムの最後には、「クリスマスにちなんだ歌のプレゼントも用意している」とほほ笑む。「みんなの力が結集できた時にいい演奏ができる。3年間待っていていてくださっていた人、初めて見る人の心を温められたら」
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