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藤沢 社会

公開日:2023.02.03

善行
行列のできる子ども食堂
月一開催、食や居場所提供

  • 利用者を案内する「モンド子ども食堂」発起人の古沢さん(右)

  • 1月に提供された「おたのしみ弁当」

年齢や境遇、垣根なく

 善行団地の近くで毎月第3土曜日に開催される「モンド子ども食堂」が地域の評判を呼んでる。来月でスタートから丸2年。利用者は月を追うごとに増え、開店前に行列ができることも珍しくない。年齢や境遇の垣根なく、誰でも利用できる憩いの場。食の支援のみならず、そんな温かな雰囲気作りが周辺住民の支持を集めているようだ。

     ◇

 「中で食べていきますか?持ち帰りますか?」

 先月21日に開催された子ども食堂では、スタッフが開店からひっきりなしに訪れる利用者の対応に追われていた。

 利用は大人は200円以上の募金、子どもは無料。メニューは日替わりで、この日はフライやヒジキの煮物、サトイモのユズ味噌がけなどが入った「おたのしみ弁当」を提供した。

 発案したのは、白旗在住の古沢康子さん(70)。長年、看護師として子ども医療センターや総合療育相談センターに勤め、子どもの支援に当たってきた。「貧困や孤食の問題は子どもに限らない。多世代に支援する方法はないか」と模索していたところ、障害者就労支援施設のモンド湘南藤沢の協力を得て、月に1度、子ども食堂を開くことにした。

 当初は50人程度だった利用者は増え続け、現在は100人を超える。顔ぶれは親子、高齢者の一人客や友達連れなどさまざまだ。

 食材は社会福祉協議会やフードバンクのほか、活動に賛同した人から寄付された野菜や菓子類を活用。夏祭りやクリスマス会など季節に合わせたイベントも開催し、有志や施設の通所者らとともに利用者をもてなす。

 この日、小学3年生の娘と訪れた30代の母親は「すごく居心地が良いので、子どもを連れて行きやすい。物価高で家計の負担も増しているので助かる」と話した。古沢さんは「善行団地は高齢者が多いので、今後より多世代を呼び込めるよう、活動を続けていきたい」と抱負を語った。

     ◇

 開催は午前11時から午後2時。次回開催は2月18日(土)。問い合わせはモンド湘南藤沢【電話】0466・53・9142。

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