藤沢 教育
公開日:2023.03.17
4年ぶり「響けこの歌声」
23日、藤沢西高で合唱祭
藤沢西高校で3月23日(木)に4年ぶりとなる合唱祭が予定されている。コロナ禍で中止が続き、在籍生にとって初開催となる合唱のイベントに向け、生徒らは期待を胸に練習を重ねている。
「響けこの歌声 響け遠くまでも」。本番まで2週間を切った13日の昼休み。音楽室には美しく力強いハーモニーが響いた。歌うのは2年生の音楽授業選択の生徒37人。男女混成合唱曲「群青」の披露を予定しており「皆の心を一つに感動を届けたい」と意気込む。
これまで校外のホールを借り、1・2年生が各クラスごとに合唱を披露する形で実施していた同校の合唱祭。感染防止の観点から、同校3大行事の体育祭、文化祭の中、唯一中止が続いていた。
昨年12月に校内開催に形式を変更することが発表され、多くの生徒が喜ぶ中、特に開催を待ち望んでいたのが「音楽選択」の生徒たちだった。
当初はイベントの縮小開催などの理由から、例年各クラスの発表に加え行っていた音楽選択者の発表は行わない予定だった。しかし、井上凪彩さん(2年)を中心に一部の生徒が自主的に歌の練習を始め、思いを同じくする生徒が集まった。学校側に直談判し「歌いたい」という熱意に発表の機会が特別に設けられることになった。
「群青」は東日本大震災をきっかけに福島県で生まれた合唱曲。中学生にとって震災は幼稚園の頃の出来事だったが、授業で取り上げると多くの生徒の共感を呼んだ。
井上さんが好きなのは「三月の風に吹かれ 君を今でも想う」という歌詞。同じく小澤琉那さん(同)は「当たり前が幸せと知った」という歌詞に共感を寄せる。いずれも、コロナ禍の日々と重ね合わせての思いだ。練習を始めた頃は、歌詞が再び歌えることの喜びと重なり、涙ぐむ生徒もいたという。
練習は生徒が主体。授業外の練習となるため、委員会や部活動などの間を縫って昼休みを中心に合唱が週2日ほど、後は自主練習が中心という。音楽教諭の小田玲子さんは「高校生らしい素直な感性。生徒たちの成長を感じる。本番を楽しんでほしい」と話した。
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