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藤沢 社会

公開日:2023.03.31

手作り雑貨店店主 平山直美さん
好きスキ「ふじキュン♡」

  • ふじキュンに囲まれた店内で愛用のぬいぐるみを抱きかかえる平山さん

 チャームポイントはヨットの耳――。藤沢市の公式マスコットキャラクター「ふじキュン♡」への愛が高じ、"家族の一員"としてまちのPR活動に取り組む女性がいる。片瀬海岸で手作り雑貨店を営む平山直美さん。4年ほど前から市のイベントに愛用のぬいぐるみを連れては、SNSで発信するようになった。「『藤沢を世界一有名にすること』がふじキュンの夢。そのお手伝いがしたくて」。そう言って笑みを浮かべる。

 ぬいぐるみにバッグ、時計にキーホルダー。商業ビルの一角にある8帖ほどの店内にはグッズが所狭しと並ぶ。

 2017年8月に手作り雑貨店「Waku Waku Garden江ノ島」をオープンした平山さん。地元の作家が創作したアクセサリーや食器などの委託販売を担う一方、ふじキュングッズの販売を手掛け、そのほとんどが手作りだ。

 ふじキュンは市がシティープロモーションの一環として、全国公募でデザインを募り、市民投票を経て15年に市公式マスコットに決定した。事前に市に申請すれば無料で商用利用できる。

 「開店当初は認知度が低かったけど、今はみんな可愛がってくれる」と平山さん。コロナ禍を経てグッズを目当てに訪れる来店者も増えた。

出会いは突然に

 電気に打たれたような"出会い"は突然だった。きっかけは街中でセーリングをテーマにしたステッカーを見かけて「めちゃ惚れした」。

 元々、キャラクターものやご当地の「ゆるキャラ」が好きだった。「グッズはないか」と市に問い合わせたが非売品と分かり、手作り雑貨店を営んでいることを伝えると「作ってみては」。逆にアドバイスを受けた。以来、思いつく限りを商品化し、これまで市に申請した数は50を超えるまでになった。

 一番人気は大小三つのサイズがあるぬいぐるみ。自身も愛用し、通勤時も片時も離れない「家族のような存在」だ。市が主催するイベントに出かけ、ぬいぐるみが楽しむ様子を写真共有アプリのインスタグラムで投稿すると、「毎日見ている」との声も寄せられるようになった。

 「ふじキュンの魅力は全部。あえて言えば表情かな」と平山さん。辛いときや心が病んだとき、向き合うと不思議と心が癒される。ぬいぐるみを買い求める来店客もそんな癒しを求めてか、中高年の男性客が多い。だから購入した人にはこう伝えるようにしている。「お迎えありがとう」

 ふじキュンの普及活動は今やライフワークだ。将来の夢を問われると「ふじキュンミュージアムを作ること」。愛はまだまださめやらない。

 同店の営業は午前11時から午後5時。不定休。問い合わせは【携帯電話】090・5408・0909。

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