藤沢 スポーツ
公開日:2023.06.16
芽生えた自覚、視点は頂点
藤嶺藤沢高校加藤 央祐(3年・左翼手)
決して格上ではなかったはず。それがコールドで大敗を喫した。
昨秋の県大会、三浦学苑との対戦で刻まれた苦い記憶が、チームとしても主将としての自らも奮起させる転機になった。
グラウンド内は全力疾走し、連呼では声を張り上げる。日頃の習慣から徹底して見直し、チーム一体で意識を高めてきた。数年来、選手の自主性を重んじる風土を育んできた藤嶺藤沢。全体練習が終わった後も、選手らは率先して自主練習に励む。「自分が見てきた5年間で今の3年生は最も練習する代」。今春就任した28歳の若き指揮官が評するよう、努力を惜しまない姿勢がチームの成長を押し上げてきた。
それらが結実したのが春季大会。14年ぶりの8強に進出し、夏の第2シードを勝ち取った。
「でも目指すべきは頂点。自分がやるべきことは」。主将の自覚が徐々に芽生え、遠慮がちだったチームメイトとの向き合い方も変わっていった。今や指揮官、周囲ともに認める主将の器だ。
初戦の相手は25年ぶりに夏のシード権を失ったものの、夏の県大会をこれまで6度制してきた名門・桐光学園の公算が大きい。
初戦から大一番を迎える心境を問われると「当たるのが早かっただけ」と言い切る。強がりではない。全員が本当に勝てると思っている。それに足るだけの厳しい練習は積んできたつもりだ。
相手に不足はない。ただ、視点の先はあくまで頂点だ。かつては甲子園の土を踏んだ古豪の復活劇が、いよいよ開幕する。
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