藤沢 社会
公開日:2023.06.30
声・書・音の三重奏
アートの異種共演
朗読と書、サックスがコラボしたアートイベント「有一ingIII」が16日、藤沢の蔵まえギャラリーで行われた。
前衛書道家の井上有一に影響を受けた芸術家たちが集うイベントで、朗読は和田敏明さん、書は橋本泰司さん、アルトサックスは金子健治さんが披露した。
井上有一の代表的な作品「噫(ああ)横川国民学校」をテーマに、東京大空襲の悲惨な様子を和田さんが臨場感あふれる声で読み上げ、橋本さんが全身を使って木炭で躍動感ある書を描いた。朗読や書が進む中、金子さんのサックスが音色で緊迫感や哀愁を誘った。
この他にも、人の優しい心と葛藤を描く吉野弘の「夕焼け」、宮沢賢治の代表作である「雨ニモマケズ」を異種共演で表現した。金子さんは「1つの作品をテーマに3人が同時に披露することで、一風変わった空間を演出できた。井上有一さんの偉業を、もっと多くの人に知っていただけたら」と話した。
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