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藤沢 スポーツ

公開日:2023.06.30

悲願の4強へ一歩でも
湘南工科大付属高校内山 雄太(3年・三塁手)

 チーム過去最高の県8強を上回る4強に進出する。歴代の先輩が掲げてきた目標であり、自分たちの代も目指してきた。それが、揺らいだ。

 新チームに移行し秋季大会、春季大会と立て続けに地区予選敗退。目標とかけ離れた現実にチームの士気は下がり、結束に亀裂が走った。

 「自分がまとめなければ」。昨夏は2年生としては唯一ベンチ入りし、主将を任された。だが結果が伴わない。チームを目標に足る状態にしなくてはならないのに―。責任感の強さから気持ちだけが空回りした。

 そんなとき、支えてくれたのが3人の副主将だった。抱え込んだ気持ちを汲んでくれ、チームメイトとの橋渡しをしてくれた。もう一度、「県4強」を目指そう―。目標が、再びチームの羅針盤になった。

 春以降、チームの状況は上向いてきていると感じている。東京を拠点にするチームとの練習試合では、9回、10対14で4点差を追う展開で1死から追いつき、同点まで持ち込んだ。接戦を競り勝てる粘り強さもつきつつある。

 主将になってから一日も記入を欠かしたことがない「野球ノート」にはその日の練習やチームのの課題がびっしりと並ぶ。その中で目立つのが「夏勝ち切る」「夏のために」など集大成に向けた覚悟の言葉だ。

 「3年生にとっては最後の戦い。秋と春の借りを返せるのは夏しかない。全力で勝ちたい」

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