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藤沢版 公開:2023年7月14日 エリアトップへ

第3の居場所「好きなときに」 自由創造ラボたんぽぽ

コミュニティ社会

公開:2023年7月14日

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ゲームで遊びながら談笑を交わす子どもらと米澤さん(右)
ゲームで遊びながら談笑を交わす子どもらと米澤さん(右)

 近年、不登校の小中学生の増加に伴って、子どもたちが学校以外で学んだり友達と過ごすことができるフリースクールやフリースペースが藤沢市内でも増えている。NPOや子どもが不登校を経験した保護者などがボランティアで運営するケースなどがあり、当事者の声を尊重した居場所づくりが学校へ行かない選択をした子どもの憩いの場になっている。

 「ただパズルを作るんじゃないんだよ。考えないと」「さすが職人」

 7日、藤沢市役所分庁舎の活動室。3Dブロックで構成された仮想空間でものづくりや冒険が楽しめるゲーム「マインクラフト」をプレーをしながら、子どもらが談笑を交わした。

 「NPO法人自由創造ラボたんぽぽ」(米澤美法代表理事)が2017年から運営するフリースペース。「学校外で多様で自由に過ごせる場」をモットーに、週1回のペースで居場所を提供している。ゲームをする「マイクラ部」のほか、市民の家で工作やワークショップに取り組む「ラボ」も定期開催する。

 代表の米澤さん(51)は2児の母で、かつて子どもの不登校を経験。どこを頼ればいいか分からず、苦しい思いをしたことがきっかけだった。そこで同じ境遇の親をつなごうと2017年2月に不登校親の会を立ち上げ。悩みを共有する「カフェたんぽぽ」などを開催しながら、有志とともにフリースペースを運営してきた。

 毎月開催するカフェでは、参加者がいなかったことは一度もない。そんな状況から不登校になった子どもの親を取り巻く環境が浮かぶ。「それだけ相談できる場所が少ないということ」と米澤さんは指摘する。

自由に参加できる場

 フリースペースは参加しやすさにこだわった。出入り自由。参加費は300円。予約も不要だ。

 「不登校の子にとって人とつながる機会は本当に大切。ハードルはなるべく少ない方がいい」

 そんな環境が受け入れられ、次第に参加する子どもも増えていった。長く不登校だった子がオンライン参加がきっかけで課外活動にも加わったり、月に一度、県外から足を運ぶ子もいる。

 この日、マイクラ部に参加した14歳の男の子は学校に通わなくなって数年が経つ。常に協調性を求められ、周囲から同調圧力を感じた。周りと同じことを強要されることが息苦しくて仕方ない。「個性がなくなりそう」。学校に行かなくなってほどなく、母親の勧めでたんぽぽに通うようになった。

 「この場所も、ここで出会った友達もみんな大切。ここが、僕にとって楽しい場所なんです」



 フリースペースの詳細はホームページ(「自由創造ラボたんぽぽ」で検索)へ。

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